映画「ちはやふる–結び –」

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本作は、「上の句」「下の句」に続く三部作の完結編。

競技かるたに高校生活のありったけを注ぐ、眩いばかりの青春映画です。

 

登場人物の1人は言います。

「この世には、二度と取り戻せない光がある」

 

自分に、このような青春時代があっただろうか?

青春時代、自分は何に夢中になっただろうか?

眩しい輝きを放つ彼ら、彼女らを見ていると、そんな疑問と後悔も抱きます。

 

野生動物が美しいのはなぜか?

それは、野生動物は生きるため、純粋に、懸命に、ひたすらに命を燃やしているからだ、と聞いたことがあります。

人も動物も、一生懸命は美しい。

 

詩人のサミュエル・ウルマンは言いました。

青春とは、人生のある時期ではなく、心の持ちようを言うのだ、と。

(原文:Youth is not a time of life-it is a state of mind)

高校を卒業して何十年経とうと、何歳になろうとも、何かに一生懸命に打ち込み、輝きを放っている時は、青春と言えるのではないでしょうか。

 

さて、かたい話はこれくらいにして(笑)、この映画は青春の輝きを描くばかりでなく、エンターテインメント性も備えた、映像も音楽も素晴らしい作品です。

何より、主演の広瀬すずさんが可愛い。

 

劇中、幼なじみの男子2人ともが、広瀬すずさん演じるヒロインに想いを告白しますが、そりゃこんな子が身近にいれば好きにならないわけがない!と思います。

実際に共演された俳優やスタッフの方々も、そのような気持ちになるのではないでしょうか。

 

私は、広瀬さんのような目鼻立ちのパッチリしたお人形さんのような顔立ちの方は、現実感がないというか落ち着かない印象を抱くことが多いのですが、そのビジュアル、キャラクター、言動すべてを引っくるめた存在そのものが、愛おしいほどの魅力に溢れていると感じました。

 

原作者の末次由紀さんも、広瀬さんのことを「引力を感じる方」「本当にずっと見ていたくなる人」とパンフレットで書かれていました。

ファンの方は、キュン死間違いないでしょう(笑)

 

広瀬さんには大変失礼ながら、正直かつては「モデルさんがちょっと調子に乗って女優をかじってみたんでしょう?」くらいにしか思っていませんでした。

しかし、出演作「海街diary」「上の句」「下の句」、そして今回の「結び」を観るに及んで、繊細な感性と確かな演技力を備えた素晴らしい方だと確信しました。

 

現在、19歳。今後のさらなる成長と活躍が楽しみな女優さんです。