骨髄バンクにドナー登録しよう!

水泳の池江璃花子選手が白血病と診断され,日本骨髄バンクホームページへのアクセスが急増しているそうです。

私は2004年に骨髄バンクに登録して,これまで2回,コーディネートが進んだ経験があります。

 

【目次】

 

【登録のきっかけ】

骨髄バンクに登録したきっかけは,2004年当時,大流行した「世界の中心で愛を叫ぶ」,通称「セカチュー」の影響です。

 

映画版は長澤まさみさん,ドラマ版は綾瀬はるかさんが主演を務め,ヒロインが白血病で倒れる悲劇のストーリーに涙,涙,そして涙。

 

「少しでも貢献したい!」と,勢いで骨髄バンクに登録しました。

1回目の連絡】

忘れかけていた2010年頃,突然,連絡がありました。

「あなたの骨髄タイプと適合しそうな患者が現れました。今後,提供に向けたコーディネートに同意してくれますか?」という内容。

 

私は深く考えず,速攻「同意する」と回答。

しかし,その後,「諸事情によりコーディネートは終了となりました。ご協力ありがとうございました」という文書が届き,1回目のコーディネートは終了しました。

 

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2回目の連絡】

2回目の連絡は2012年頃で,この時は精密検査まで進みました。 

この精密検査の前後に,親と大論争になりました。

 

【親と大論争】

父母いわく,「骨髄提供によるリスクはどうなんだ?」「子供も小さいのに,障害でも残って働けなくなったらどうするんだ?」「ドナーは他にもいるのではないか?」「安っぽい正義感に踊らされるな!」

 

私は「安っぽい正義感」という言葉にカチンと来て,猛烈に反論。

もし,親,子,孫,きょうだい,親友が白血病で苦しんでいて,骨髄移植しか治療法がなくても同じことを言うのか?

 

しびれなどの後遺症が残るリスクもゼロではないが,実績を見る限り,その可能性は限りなく低い。

そんな保守的で利己的な考えだから,ドナー登録者の数が足りず,救えるはずの命も救えないのではないか?

 

しかしその後,「諸事情によりコーディネートは終了となりました。ご協力ありがとうございました」という文書が届き,2回目のコーディネートも終了となりました。

  

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【まとめ】

本当に残念なことですが,2020東京オリンピック金メダル候補の呼び声が高い池江選手が白血病と診断されたことで,白血病は近年にないほど注目を集めているのではないでしょうか。

 

日本骨髄バンクのホームページによると,2019年1月末現在,患者登録現在数は約2,900人,ドナー登録現在数は約49万人。

2018年の非血縁者間移植実施数は約1,200件なので,1,200件÷49万人=0.24%の確率で提供する計算。かなり低いですね。

 

そして,患者登録現在数2,900人ー非血縁者間移植実施数1,200件=1,700人の患者はどうなっているのでしょう?

血縁者と型が適合して移植できればよいですが,そうでなければ移植待ち?

ドナー登録者の裾野が広がれば,移植可能な患者が増えるのではないでしょうか?

 

池江選手のおばあちゃんの「水泳なんていいから,とにかく長生きして」という言葉が胸に迫ります。

ドナー登録に少しでも関心のある方,今こそ勢いで行動してはいかがでしょうか?

  

【参考】

 日本骨髄バンクホームページ

www.jmdp.or.jp

 

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