広島平和公園を訪ねて〜平和への祈りを込めて〜

小学生の頃「はだしのゲン」を読み,原爆の恐ろしさに心の底から恐怖しました。

「夜,寝ている間に原爆が落ちてきたらどうしよう!?」と怖くて怖くて,お守りがわりにモデルガンと木刀ををベッドの下に隠して寝たものです(笑)

 

2016年、オバマ大統領が広島を訪問してから,「ヒロシマ」の知名度は高まり,海外からの観光客が飛躍的に増えたと聞きます。

これまで機会がなかったのですが,はじめて広島平和公園へ行ってきました。

【目次】

【平和記念資料館】

広島に原爆が落とされたのが,1945年8月6日。

1945年末までに亡くなった人は14万人(誤差±1万人)。

 

ちなみに,東日本大震災で亡くなられた方は約2万人。

どれだけ多くの家族,親類,友人,知人,同僚などが悲しみに打ちひしがれたか,想像して余りあります。

 

加えて,熱線による火傷や黒こげの物や死体,放射線による白血病で苦しんだ方々の写真は,涙なしに見ることはできません。

 

コンクリートに焼きついた人の影。

背中の皮膚に服の模様が貼りついた女性。

目も鼻も口もわからないほど大火傷を負った男性。

「あの世で一人では寂しかろう」と3歳の息子と一緒に埋葬された黒こげの三輪車。

 

慟哭の記憶の数々が納められている場所です。

原爆死没者慰霊碑

「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」といメッセージが刻まれています。

「日本人は被害者であって,過ちを犯したのはアメリカ人ではないか!」と物議をかもすことのあるメッセージですが,「私たち人類は,このような過ちは繰り返しません」と私は理解しました。

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原爆ドーム

広島に投下された原爆の象徴であり,世界遺産に認定された原爆ドーム

原爆投下から74年が経ち,周囲はすっかり様変わりしたものの,ここだけ時が止まっているような錯覚を起こさせます。

 

こんなに青い空,白い雲,緑の草木は美しいのに,無残な廃墟とのギャップに戸惑いと時の流れを感じます。

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【まとめ】

平和記念資料館の展示資料は,正直エグいです。

「小学生くらいの子供に見せても大丈夫か?」と聞かれたら,正直,私はためらいます。

 

私は人より少しばかり感受性が強いのか,「はだしのゲン」で相当にビビった経験があり,もし子供時代に見ていたらトラウマになったのではないか,とすら思います。

長崎の原爆資料館,沖縄の平和祈念資料館も衝撃的でしたが,それらと同等レベルの生々しさで,中学生,高校生以上なら何とか大丈夫でしょうか。

 

日本人である以上,死ぬまでに一度は訪れた方がよい場所であることは,間違いありません。

 

「君がなんとなく生きた今日は,昨日死んでいった人がどうしても生きたいと願った明日」という言葉が脳裏にこだまします。

 

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