皆さんは「寄付」にどのようなイメージがありますか?
経済的に余裕のある一部のお金持ちがすること?
たしかに,現在の日本では、そのような例が多いかもしれません。
今回は、知っているようで意外と知らない寄付について,簡単にご紹介したいと思います。
【目次】
【この記事を読んでほしい方】
・経済的にそれほど余裕があるわけではないが,なんとなく寄付に興味がある方
・機会があれば寄付したいと考えている方
【私が行っている寄付】
「セーブ・ザ・チルドレン」という団体に1,500円,「JEN」という団体に2,000円の寄付を毎月行っています。
銀行口座からの自動引き落としで,毎月計3,500円。年間42,000円。
多いと思いますか?少ないと思いますか?
「月に1回,お酒を飲みに行くのを控えて浮くお金」と言ったら寄付先に失礼かもしれませんが,現在の私の金銭感覚では,これくらいが無理なく継続できる金額です(汗)
【寄付の日米比較】
アメリカのウォーレン・バフェットの寄付額は3兆円。ビル&メリンダ・ゲイツ夫妻は3.5兆円。
日本では,孫正義さんが東日本大震災後に100億円の義援金を寄付したことが有名です。
まあ,庶民には気が遠くなる金額です(笑)
身近なデータでは,日本人1人あたりの寄付額は年間約2,500円。
一方,アメリカ人は年間約13.5万円,毎月1万円以上と言われます。
「アメリカ人は年収の3%を寄付している」とも言われ,年収400万円であれば年間12万円。
やはり,1ヶ月に1万円は寄付する計算です。
アメリカ人平均と比べると,私の寄付額3,500円/月は,全然多いとは言えないようです(汗)
【なぜ寄付するのか?寄付しないのか?】
アメリカ人の場合,キリスト教文化や習慣の影響が強いようです。
収入や税制優遇措置は,日本と同様か日本の方が有利との話もあり,なぜアメリカ人がこれほど寄付に熱心なのか、社会的な仕組みによる説明は困難なようです。
日本人の場合,寄付の文化や習慣がなく,「所得の再配分は税金等を通じてお上(政府)が行うべき仕事」「庶民はそこまでしなくてよい亅という考えが根強いのでは、と思われます。
【私が寄付する理由】
私が寄付する理由は「未来への投資」です。
私が寄付しているセーブ・ザ・チルドレンもJENも,行政や民間企業の手が届きにくい分野を担う公益団体です。
公益団体が活動しているおかげで救われている人々の命や生活が,世界中にどれほどあるでしょうか。
公益団体の活動は「社会のセイフティー・ネット」です。
このような公益団体の活動の縮小化は,社会不安の増大につながります。
たとえば最近,「子ども食堂」があります。
低所得や親の不在など家庭の事情のため,食事を摂ることが困難な子どもに食事を提供するサービスです。
もし,子ども食堂がなくなれば,どうなるでしょうか?
子どもたちは心身の十分な発達が望めず,非行や犯罪に走るかもしれません。
そのような子どもたちが大人になれば,負のスパイラルが繰り返されるかもしれません。
「自分には関係ない」と思っている人も,社会不安が増大するリスクから決して無関係ではいられません。
私たち大人には,将来にわたり子どもたちが平和で安全に暮らしていける社会をつくる責任があります。
ささやかながら,そのひとつが寄付であり,未来への投資につながると思います。
【公益団体の現状】
寄付を募っている公益団体の多くは,慢性的な資金・人材不足に悩まされていると聞きます。
公益団体の理念や活動がいかに素晴らしくて賛同しても,我々が現在の仕事を辞めて、公益団体のスタッフとして働くことは難しいでしょう。
しかし,資金援助を行うことは可能であり,それが寄付です。
そして,公益団体にとってありがたいのは,1回限りの不安定な寄付ではなく,継続的な寄付です。
たとえば,年1回12万円の寄付をもらうより,毎月1万円の寄付をもらう方がありがたい。
毎月1万円を1,000人が寄付してくれたら,年間1億2千万円になり,これを安定的な財源とした中長期的な活動が計画できます。
しかし,年1回の寄付だと,単発の思いつきによる寄付の可能性があり,翌年以降もあてにできるか不明です。
金額が大きければ話は別ですが……
【おわりに】
「寄付は自己満足の偽善だ」と批判する人がいます。
私は,自己満足と言われようと偽善と言われようと,寄付という「行動」を起こし,現実に他者の役に立ったという「事実」が何より尊いと思います。
批判することは簡単です。
しかし,批判からは何の価値も生まれません。
批判する人は,寄付より素晴らしいどのような行動を取っているのでしょうか。
寄付は未来への投資。リターンは平和で安全な社会。
応援したい公益団体があれば,そこに寄付するのがよいでしょう。
特になければ,この記事を読んでくれたのも何かのご縁。
よろしかったら,月500円くらいから気軽に寄付してみませんか?^^
・セーブ・ザ・チルドレン http://www.savechildren.or.jp/