半年間に及ぶイビキ戦争で平和を勝ち取った話

 

私は昼寝が大好きです。

ありがたいことに,職場には10人ほど昼寝できる部屋があり,毎日20分ほど昼寝してリフレッシュすることで,午後も集中して働くことができます。

 

ところが,ここ半年間ほど,めちゃくちゃうるさいイビキをかく人がいて,安眠できず悩んでいました。

【目次】

 【凄まじいイビキ】

その人のイビキは,とにかく「凄まじい」の一言に尽きます。

フゴッー!フゴーッ!と強弱をつけながら30分ほど間断なく続き,耳栓をしても効果がないほど病的です。

 

私はいつも耳栓をして,なるべくその人から離れた場所で昼寝していましたが,ある時,耳栓を忘れたら眠るどころの話でなく,めちゃくちゃストレス。

「他の人は耳栓もせず,よく平気で眠れるなあ?」と不思議に思いました。

 

そこで,よく観察してみると,やはり他の人も「はーっ」と不快そうなため息をついたり,昼寝をあきらめて腹立たしそうに足音を立てて出て行ったり,眠れずにスマホをいじったりしていました。

 

「待てよ,イビキをかいている本人はうるさくないのか?」と思って見ると,なんと耳栓をしていました!(苦笑)

 

「みんなが眠れず,逆にストレスを抱えて迷惑している!午後の仕事の効率が下がる!昼寝部屋の平和を回復するため,どうにかしなくてはいけない!」と決意しました。

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<Photo by Andrew Seaman on Unsplash>

【対策その1:つつく】 

まず,腕や足をツンツンとソフトにつついてみることにしました。

しかし,一瞬は止まるものの数秒後にすぐ再開。

何度もわざわざ起き上がってつつくのも面倒なので,「効果なし」とあきらめました。

【対策その2:水鉄砲をかける】 

わざわざ起きて,側に行ってツンツンつつくのは面倒。

遠距離からでも抑止効果のある方法が望ましい。

 

丸めた紙や消しゴムのカスを投げる方法も考えましたが,モノの準備が面倒だし,狙いが外れて当たらない可能性もある。

モデルガンだと狙いはつけやすいけど,さすがにやりすぎだし(笑),証拠の弾が残る。

 

「そうだ,水鉄砲なら証拠は水しか残らないし,いいのではないか!」と思いつき,オモチャ屋さんや100円ショップへ行きましたが,季節商品のため,あいにく売っていませんでした(笑)

【対策その3:本人に告げる】 

「イビキがうるさくて眠れません!」

「おそらく,睡眠時無呼吸症候群とか睡眠障害の可能性があると思います。一度,病院に相談してはいかがですか?」

「みんなが迷惑しています。申し訳ありませんが,ここでの昼寝は控えてくれませんか?」

と,本人に伝えようとしました。

 

しかし,その「イビキのぬし」の行動を観察するに,

・他の人が寝ていてもおかまいなしに,バタバタ足音うるさく部屋に入ってくる

・枕がわりの座布団や毛布を乱雑にぶん投げて片付ける

・自身のいびきを聞かないよう耳栓をしている

などなど,かなり「自己中心的な人物」と判断されます。

 

したがって,面と向かって話しても効果があるか疑問であり,逆にキレられる危険性があると思い,あきらめました。

【対策その4:福利厚生課に相談

社員の健康管理を行う部署に知り合いの先輩がいたので相談したところ,昼寝部屋の所管は別の部署なので,対応は難しいとのこと。

一方,昼寝部屋の所管部署は,単に部屋の戸締りなどを管理するだけなので,やはり対応は困難との話。

どこも忙しく余裕がないようで,取り合ってもらえませんでした。

【対策その5:手紙を置く】  

そうこうするうちに,イビキはエスカレート。

耳栓をすればなんとか眠れていた私も,だんだん眠れないようになってきました。

 

「本人だけが耳栓をして高いびき。なぜ,周りがじっとおとなしく我慢しなければならないんだ?しかも,1度や2度ではなく毎日。これからも,ずっと我慢し続けなければならないのか?」と,憎悪に近い感情すら抱くようになってきました。

 

耐えかねた私は,「手紙」を置くことにしました。

内容は,口頭で伝えようとした「対策3」と同じ。

イビキをかいて寝ている胸の上にそっと手紙を置いて,立ち去りました。

 【結果】

翌日からピタリと「イビキのぬし」は来なくなりました。

「手紙」の効果は,てきめんだったようです。

今ではすっかり昼寝部屋は平和を取り戻し,快適に昼寝できるようになりました。

 

やはり,ただひたすら我慢することは,精神衛生上,絶対に良くありません。

我慢の積み重ねは無意識のうちに,「自分はその程度の人間なんだ……」と自己肯定感を下げることになってしまうと思います。

 

口頭では無理だったけど,半年もかかったけど,アサーティブに手紙で伝えてよかった!

ああ,幸せ!(笑)

 

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