パッションには「情熱亅「受難亅2つの意味がある!

パッション(passion)は,ふつう「情熱」を意味します。

もうひとつ、「受難」の意味があることを知っていましたか?

【目次】

【キリストの受難】

「受難」とは,「キリストの受難」のこと。

イエス・キリストが,十字架に磔(はりつけ)にされて処刑されるまでの精神的,肉体的苦痛を指します。

パッションの語源はラテン語で「苦痛」を意味するそうです。

【情熱と受難】

「情熱」はプラスで主体的,「受難」はマイナスで受動的なイメージ。

一見、無関係に思えます。

 

しかし,歴史を振り返ると,「受難」こそ「情熱」を生み出した!と考えられる事例が思い当たります。

【歴史上の事例】

キング牧師は人種差別,ガンジーは植民地支配という「受難」と闘うことで,偉大な「情熱」を示しました。

豊臣秀吉は貧しい農民の出身,徳川家康は幼少期を人質として過ごす「受難」を経て,天下統一へ飽くなき「情熱」を傾けました。

松下幸之助松下電器産業),井深大ソニー),本田宗一郎(ホンダ)は,第二次世界大戦における敗北という「受難」を糧にして,ものづくりに大きな「情熱」を捧げました。

 

「受難」があればこそ、「情熱」が点火される!

「受難」が大きいほど、「情熱」が大きく燃え盛る!

 

まあ正直、しんどい「受難」などない人生の方が楽でいいようにも思います(笑)

しかし、「受難亅が避けられない場合,「なんでこんなことに?亅という嘆きは、「負けてたまるか!亅と大いなる「情熱」へ転化できるチャンスではないでしょうか?

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【前田裕二さんの受難】

SHOWROOM社長・前田裕二さんの著書「メモの魔力」を読みました。

前田さんの「受難」の原点は,幼い時に両親を亡くされたこと。

 

「なぜ自分だけ、こんな理不尽な目に遭わなければならないんだ!」と、かつては運命を呪い、怒り、嘆き、悲しんでいたそうです。

 

しかし、「先天的なもので人生を決められてたまるか!後天的な努力で幸せになってやる!亅と決意。

以来、圧倒的な天才でなくても、努力次第で活躍できる仕組みを作るため,SHOWROOMの挑戦を続けているそうです。

【自己分析1,000本ノック挑戦中!】

前田さんの体験にとても共感したので,現在,「メモの魔力」オススメの「自己分析1,000本ノック」に挑戦中です。

この記事を書いている今日現在で,650まで達成しました!

 

私は,前田さんほど過酷で強烈な「受難」はないと思っていましたが,1,000の質問と格闘するなかで,決して消えない燠火のような「想い」がジリジリ浮かび上がってくるのを感じています。

 

人間誰しも,失敗や理不尽に対する「敗北感」「挫折感」「嘆き」「怒り」すなわち「受難体験」があるのではないでしょうか?

【まとめ】

「受難」は「人種差別反対!」「戦争反対!」など,たいそうなものでなくてかまいません。

 

ごくごく個人的な不満体験,たとえば見た目がよくない,勉強ができない,運動ができない,家が貧しいなど,先天的な要素が大きく,自分の努力ではなかなかコントロールしがたい,受け入れがたい事実は,すべて「受難」と捉えていいのではないでしょうか?

 

「いじめられた!」「フラれた!」「相手にされなかった!」「バカにされた!」など,「受難」で受けたマイナスの感情が強いほど,より大きな「情熱」エネルギーへ転化できるチャンスではないでしょうか?

 

情熱は受難から生まれ,受難により磨かれる。

すべての傷ついている人とともに,静かにかみしめたい言葉です。

 

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