ゆでガエルの意味を知り,人生が変わった話

【ゆでガエルの意味を知り,人生が変わった話】

「ゆでガエル」の意味を聞いたことがありますか?

文字どおり,「ゆでたカエル料理」のことではありません(笑)

 

ズバリ,ゆでガエルの意味とは,カエルを熱湯に入れると,熱くてすぐ飛び出す。

しかし,水に入れて徐々に温めると,飛び出すタイミングを失い,ゆでガエルになる。

 

つまり,変化を嫌って現状に甘んじていると,いつのまにか大変な事態になってしまうことの「たとえ話」です。

 

この記事では,ゆでガエルの意味を知って衝撃を受け,3年勤めた会社をスパッと辞めた体験談,つまり「ゆでガエルの意味を知り,人生が変わった話」を紹介します!

【目次】

【ゆでガエルの意味〜社会人デビュー〜】

社会人1年目を振り返ると,昼夜逆転のぐうたらな学生時代を送っていたため,毎朝ちゃんと起きて会社へ行っている自分に「オレ,エラい!」と満足していました。

 

とてもレベルが低いですが,本当の話です(笑)

 

「石の上にも3年」という言葉が頭にあり,「どれだけつらくても,3年は辞めずに働こう!1年くらいで辞めたのでは,転職しても使いものにならないだろう!」と考えていました。

 

今,振り返れば,それは半分正しく,半分誤りだったと思います。

【ゆでガエルの意味〜充実した多忙な日々〜】

就職先は,新聞社の文化事業部。

 

分析〜企画〜実行まで外部委託はほぼなく,個人の裁量が広くて,イチから作り上げる仕事は大変やりがいがありました。

 

信頼する上司が語っていた言葉は,「文化事業を実施するには2つの適性がある。1つはイベントが好きであること。もう1つはマネジメント能力があること」。

 

おそらく,この言葉はすべての仕事に共通します。

 

そもそも好きじゃないと,情熱を持ったクオリティの高い仕事はできないし,たとえ好きでも,仕事のマネジメントができないと,成功はおぼつきません。

 

周りの先輩や同僚を見ると,「イベントは好きだけど,マネジメントが下手」とか「マネジメントは上手だけど,イベントが嫌い」とか,両方を持つ人は意外と少ないようでした。

 

当時の私は,自分の適性を意識したことはなし。

 

しかし,退職の意向を伝えたとき,上司から「君は両方を持っている。もっと一緒に磨いていこう!」と慰留され,「そうだったのか!」と思いました。

 

たしかに,イベント当日はアドレナリンが出てとても楽しく,シミュレーションしてコツコツ準備を重ねていく仕事にやりがいを覚えていました。

 

一方で,イベントは土日開催が基本です。

 

平日は土日の準備を行うので休みが思うように取れず,給料もマスコミなのに破格に安かったので(苦笑),いつの頃からか転職を考えるようになっていました。

 

それでも,いきなり無職・無給になることは恐ろしく、次が決まらない状態で会社を辞めようとは考えもしませんでした。

【ゆでガエルの意味〜突然の転機〜】

転機が訪れたのは,丸3年が過ぎた頃。

 

誰から聞いたのか,本か何かで読んだのか忘れてしまいましたが,前述の「ゆでガエルの意味」を聞いて愕然としました。

  

それまで,「次が決まらない限り,会社を辞めることなどできない!」と考えていたのに,「今すぐ辞めなくては!」と考えが変わったのです。

 

まさに青天の霹靂,寝耳に水どころか,寝耳にミミズくらいの衝撃を受けました(笑)

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【ゆでガエルの意味〜ゾウとゾウ使いの話〜】

「ゾウとゾウ使い」の話を聞いたことがあるでしょうか?

ゾウとは「感情」,ゾウ使いとは「理性」のこと。

 

ゾウ使いは,多少はゾウをコントロールすることはできるけど,無理矢理動かすのは限界があり,ゾウがそっぽを向いたら,どうしようもない。

 

ゾウ(感情)の方がゾウ使い(理性)より,はるかにパワフルなのです!

 

たとえばダイエットしようとして,ゾウ使いが「甘いものを食べちゃだめ!」と命令しても,ゾウが「食べたい!」と思っていたら,我慢し続けるのは限界がある。

 

しかし,ゾウが心の底から「ダイエットしたい!痩せたい!」と思えば,コントロールは容易です。

 

当時の私は,ゾウ使い(理性)は「早めに退職した方がよい!」と考えていましたが,ゾウ(感情)の方は「まあ,なるようになるんじゃない?」と,あまりその気がなかったのです。

 

しかし,ある日突然,ゾウ(感情)が変わった。

 

正確には,「早めに退職した方がよい」という認識が「無意識」として蓄積。

それがあるとき臨界点を超え,「意識」として顕在化したのだと思います。

【ゆでガエルの意味〜50%の決断は早い〜】

なにごとにも「時」があります。

受験,就職,退職,転職,結婚などなど。

 

就職して数ヶ月くらいで,「もうムリ!」「早く辞めたい!」「でも,次が決まっていないのに辞めるのはちょっと……」と悩む人も,けっこういるのではないでしょうか?

 

経験上,「辞めようかな?もう少し様子を見ようかな?」とフィフティー・フィフティーで悩んでいるような時は,おそらくまだ早い。

 

それくらいの覚悟で辞めると,次の展開がうまくいかない時に「やっぱり,辞めなければよかったかな……」と後悔するでしょう。

 

私は,退職時に次の仕事が決まる保証はなし。

 

実際,次に働き始めるまで1年かかりましたが,その間「辞めなければよかった!」とは,1ミリも考えませんでした。

 

べつに,私は積極的にリスクを取るタイプの人間ではなく,基本的に慎重で臆病。

大勝ちしなくていいけど負け戦はしたくない,石橋を叩いて渡るタイプの人間です。

 

そんな私でも,あるとき「今,動かなければおしまいだ!」と,生存本能のような感情が心の底からブワーッと湧いてきて,その直観に従ったのです。

 

ソフトバンク孫正義氏は,新規事業をスタートさせるタイミングとして,「成功見込みが5割では愚か。9割では遅い。7割で決断しろ!」と語っています。

 

私の感覚でも,70〜80%の感情が「今だ!」と腹の底から訴えてきた時,その時こそが行動を起こす絶好のチャンスと思います!

【ゆでガエルの意味〜まとめ〜】

その「時」は,今日,訪れるかもしれません。

もしかしたら,一生訪れないかもしれません。

 

その「時」が来るまで,不満を抱きながら,悩みながらも,目の前の仕事になんとかかんとか取り組み,「時」を熟成させればいいのではないでしょうか?

 

もちろん,長期間にわたって心身を激しく消耗しているのに,まだ確信が持てないという理由で,つらい現状に耐える必要はありません。

 

人間,余裕がなくなると,まともな思考や判断ができなくなります。

最悪,追い詰められて,自死などに至ってしまうこともあります。

仕事のせいで死ぬくらいなら,とっとと辞めてしまいましょう!

 

私は3年半で退職しましたが,「石の上にも3年」のことわざに縛られすぎたかもしれず,変化のスピードが速い現代では,数ヶ月〜1年でよいのかもしれません。

 

重要なことは,自分の中での熟度。

 

つまり,どれだけ深く,繰り返し意識的,無意識的に考えて,心の底から「こうしよう!」と腹落ちできるレベルに到達できたか?

 

他者の声に惑わされず,自分の心の声に注意深く耳を傾け,気づかぬうちにゆでガエルにならないよう気をつけましょう!

 

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