達人伝(王欣太)第165話「彼方の将」

【目次】

達人伝あらすじ

中国の春秋・戦国時代。

 

天下統一を目指す秦に故国を滅ぼされ,親友を殺された荘子の孫・荘丹は,秦の野望を砕くことを決意。
 

志をともにする仲間2人と出会った荘丹は,戦国四君(斉の孟嘗君,趙の平原君,魏の信陵君,楚の春申君)の助けを得ながら,秦に対抗する力を蓄えていく。

 

2代続く王の死に揺れる秦に対し,魏の信陵君を盟主に,五国連合軍が結成。

荘丹たちは,少年・邦(バン)=のちの劉邦とともに決戦の地へ繰り出す! 

  

達人伝をひとことでまとめるなら

 

冷徹で安定した体制の樹立を図る「紳士」(=公権力を持つ人々)と,その阻止を図る「流氓」(りゅうぼう=さすらい歩く人々)の戦いの物語。

 

作者は,従来の三国志観にパラダイムシフトを起こした伝説的名作「蒼天航路王欣太(キングゴンタ)先生です。 

 

蒼天航路の魅力について100倍くらい書きたいことはありますが(笑),胃もたれしない程度にまとめた感想がこちら。

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王欣太先生とは,20年くらいずっと会いたい!と願っており,2019年に実現。

 

気難しい先生かと想像していたら,サービス精神あふれる気のいいおっちゃんでした(笑)

でもやっぱり超一流のクリエイター!と尊敬できる素晴らしい方です。

 

ちなみに,「王欣太」は中国人ぽい名前ですが,「蒼天航路」に取り組んだとき中国人になりきって描くぞ!と勢いでつけたペンネームだそうで,ばりばり,コテコテの関西人です(笑)

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達人伝とキングダム

「達人伝」は,「キングダム」(原泰久先生・集英社)とほぼ同じ時代。

(正確にはキングダムの数十年前)

キングダムは,主人公の信が秦王・政とともに天下統一を目指し,成長・活躍していく王道の物語で,アニメ版・実写版が映画化されている人気作品です。

 

キングダムは,最新の連載誌までひととおり読んでおり,物語の展開も迫力ある画力も素晴らしい作品と思いますが,個人的には「蒼天航路」以来,王欣太先生の大ファン。

  

キングダムとほぼ同じ春秋戦国時代を描きながら

 

・史実に残らない流氓(りゅうぼう)が歴史を動かす斬新な視点

・自由を追求して,権力や体制にあらがい連帯する姿勢

・史実を押さえつつ,予想を遥かに超える解釈と描写

水墨画調はじめ,自由闊達でのびやかな画風

・命を超えて受け継がれる熱い「侠」の魂

 

などの点において

「達人伝」は「知性と感性を圧倒的に刺激する大人向けの作品」です!

 

もちろん,人それぞれ好みの違いはあり,誤解のないよう補足しておくと,キングダムが子ども向けというわけでは,決してありません(笑)

 

ある意味で,描き尽くされた「王道路線の歴史もの」のレッドオーシャンで,キングダムが多くの人に受け入れられていることは,難事中の難事であり,正義であり,素晴らしい。

 

私自身,純粋に楽しむエンターテインメント作品という意味で,キングダムはめちゃくちゃおもしろいと思います。

 

とはいえ,総合的にはキングダムより断然「達人伝」推しなんですけどね(笑)

 

キングダムを読んだり,観たりしたことがある方は,「達人伝」と「キングダム」の共通点や違いを比較する観点から楽しむのも,おもしろいと思います!

 

【達人伝公式サイト】

tatsujinden.jp

【無料で読める「達人伝」ダイジェスト版】

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達人伝〜信陵君の遺言

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 <信陵君(左)に王命を伝える魏将・晋遼漫画アクション2020/9/15号「達人伝」より〜>

 

「どうか 後を 頼む」

信陵君が無言のメッセージを託して,連合軍の撤退を決意しました。

 

「達人伝」に通底する考え方に,「生命の永遠性」があります。

 

「生命は有限か?永遠か?」と問われれば,有限でしょう。

幽霊や魂魄の存在は,現代科学で証明されていません。

 

生まれ変わりなども,もしかしたらあるのかもしれませんが,少なくとも前世の記憶を引き継ぐことは不可能でしょう。

 

死ねば無。

少なくとも,物理的な肉体はこの世から消滅します。

 

しかし,その魂や精神性はどうなのでしょう?

 

人が息を引き取ってしばらくすると,その肉体は数グラムほど軽くなり,その重さこそ魂の重さである,などという話も聞きます。

 

死んだ人間の魂の存在の有無はさておくとしても,その人間の持っていた情熱やメッセージが,生きている他者へ伝われば,その身が滅んだ後も,死者は生き続けるといえるのではないでしょうか?

 

むろん,それは容易なことではありません。

人間は日々移ろいゆく生き物であり,昨日の自分と今日の自分ですら,まったく違う考えに変わることも,珍しくありません。

 

自身の抱えている「想い」を他者へ託すには,相当の「情熱」「大義」が備わっていることが必須であり,それはすなわち「自分の人生を賭けてきた生きざま」と深く関わることでしょう。

 

私は,「どうか 後を 頼む!」という経験はちょっと思い当たりません。

 

学生時代,部活を引退する時に「後を頼む!」と後輩に託したことはあります。

ただ,それは「自分たちが果たせなかった目標を目指して死ぬ気で頑張ってくれ!」とたいそうなものではなく「まあ,ケガなく,楽しく成長してくれ!」という程度のゆるいもの。

 

次元がまったく異なります(笑)

 

後を頼む,託すということは,他者の人生を規定する=縛ることになりかねず,去りゆく者はその結果生じる不都合の責任を負うことができません。

託された者も,その負託に応える義務はありません。

 

想いを,情熱を他者へ引き継いでいくとは,それほど困難なこと。

 

いうなれば,師匠と弟子における一子相伝のような「分厚い信頼関係」抜きには,決して成しえないことでしょう。 

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 <後を託す信陵君〜漫画アクション2020/9/15号「達人伝」より〜>

ところで,信陵君はなぜここで,後を託す決意をしたのでしょうか?

 

函谷関からの撤退はやむを得ないとしても,再度、連合軍を結集して,打倒秦を目指してもよさそうなもの。

しかし,もはや,第一線から完全に退くような描き方をされています。

 

これまた私自身の卑近な例で恐縮ですが,私は12才から30年近く続けてきたバドミントンを

数年前に引退しました。

 

30年近くにわたり,いわゆる「1万時間の法則」もクリアするほどの時間を投入してきたと思いますが,まさか,完全引退する日が来るとは想像できませんでした。

 

きっと,70代,80代になっても,周りから止められても続けるだろうと思っていたのに,ある日突然「やめよう」と決意したのです。

 

人生には何事にも「時」がある。

 

始める時,変わる時,終わる時。

始まりがあれば,終わりがある。

 

アスリートにも,「絶頂期に華麗に引退するタイプ」「限界まで戦い続けるタイプ」2つのタイプがいます。

どちらが良い悪いの問題ではなく,要はその人の美学,価値観。

 

私は後者のタイプと思っていましたが,ある日突然,心境が変わった事実に衝撃を受けました。

それは,心が折れるなどいう生半可で陳腐な言葉で表せるものではありません。

 

仮に「限界を超えていこう!」「自分の壁を破っていこう!」など無邪気に能天気に励ましてくる人がいたとしたら

 

「あなたは,何十年間も情熱を注ぎ,困難を乗り越え,継続してきた経験はありますか?」と答えることでしょう。(かわいげがなくてすいません…)

 

古代中国の英雄・信陵君の真情を知る術はありませんが,引き際、去り際というものを考えさせられます。

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 <後を託して去る信陵君〜漫画アクション2020/9/15号「達人伝」より〜>

達人伝〜秦王政・13歳〜

13歳で即位した秦王・政は,次々と手を打ち始めます。

 

1つ目は,各国の君臣離反の謀略。

 

信陵君が天下に檄文を放っておきながら一戦もせず,撤退せざるをえなかった理由も

じつは,魏王と信陵君の関係を決裂させた謀略の結果であると判明。

 

この謀略は,李斯の進言によるものですが,呂不韋が「秘策には違いないが陰湿で後ろめたい…人倫に触れる策はやむをえぬ時しか使えぬものだ」と言っているとおり,これは劇薬。

 

このような謀略が日常茶飯事となれば,敵国から同じ謀略を自国に仕掛けられる可能性もあり,君臣の信頼関係は崩壊して,疑心暗鬼となりかねません。

 

しかし,歴史を振り返ると,この君臣離反の謀略はめちゃくちゃ効いてくるんですよね。

 

あくまで個人的な印象ですが,この春秋時代頃までは,どこか余裕のある牧歌的な雰囲気。

 

ところが,秦および政による仁義を無視した効率的かつ効果的な謀略・施策の徹底により,加速度的に「結果がすべて」「いかなる手段を用いても,結果が出れば良い」といったドライで合理的な価値観が,中華思想の根幹のひとつとして定着したように思います。

 

いうなれば,現代中国の覇道主義の源流は,秦に求められるのではないでしょうか?

 

世界地図を眺めると,ざっくりではありますが中国とヨーロッパの面積は,だいたい同じ。

歴史を振り返れば,近代以降ヨーロッパの統一は,ナポレオンもヒトラーも果たせなかった夢物語。

 

人種,地理,時代の違いがあるとはいえ,ほぼ同じ面積の中国を統一することの困難さは,現代の我々の想像以上だったことでしょう。

 

少々脱線しますが,ヨーロッパ統一ということでいえば,かつて広大なローマ帝国が存在しました。

 

ローマは,秦の方針とは対照的に,各地域・各民族の自主性を尊重する融和施策により,統治地域を拡大。

その結果,1000年以上続いたローマ,15年で滅亡した秦,その後400年続いた漢。

 

「統治とは何か?」「統一とは何か?」「統治し続けることとは?」を考えさせられます。

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 <進言する李斯と秦王・政(まったく喜んでいない冷静な無表情が怖い…)〜漫画アクション2020/9/15号「達人伝」より〜>
 

さて,秦王・政の2つ目の施策は,自身の墓作りの着手です。

 

当時の王が死に備えて,生前に墓の建造を準備させたことは,それほど珍しいことではないのかもしれません。

 

が,注目すべきは,政の「13歳」という年齢です。

 

結果的に,政は49歳で死亡するまで,36年間にわたって墓陵を建造させ,それが現代に伝わる世界遺産秦始皇帝陵および兵馬俑坑」となるわけです。

 

比較すること自体ナンセンスということは百も承知ですが,現代の中学生が墓の準備を始めるなどありえないでしょう!(笑)

  

ここに,政の死に対する考えがうかがえます。

 

政は趙で人質だった幼少時代,いつ殺されてもおかしくない状況にあり,死の存在を身近に感じてきた。

 

そのため,死とは身近な存在であり,もしかしたら今日明日にも死ぬかもしれない。

 

したがって,今のうちから早めに墓を準備しておこう,さらにいうと自分亡き後,自身の偉大さを後世の人々に示すため,豪壮な墓を残しておきたい,と。

 

あるいは,政は「死後の世界」を想定していたのでしょうか?

死後の世界を信じているのであれば,死後の世界でも王にふさわしい生活を送るため,立派な墓を用意しておきたい,という考えになります。

  

現世の対策か?死後の世界対策か?あるいは両方か?

政が死後の世界をどのように捉えていたか,大変興味深いところです。

 

政は中華を統一して始皇帝となってからも,永遠の命を求めて,中国全土はじめ,世界各地に不老不死の薬を求めた逸話が残っています。

 

日本にも,道士を遣わして不老不死の薬を求めた徐福伝説が伝わっており,死は避けられないとわかりつつあらがい続けたのでしょうか?

 

しかし,繰り返しになりますが,注目すべきは「13歳」という年齢。

政自身が,墓の建設を言い出したのか?家臣の誰かが進言して,政がそれを容れたのか?

 

いずれにせよ,政が13歳にして死を明確に意識して,現実の事業として開始した事実に驚きを禁じ得ません。

 

最近では,高校生社長や中学生社長もいますが,彼ら彼女らが「さあ,墓作るぞ!」ということはないでしょう(笑)

 

ちなみに,現代人の見た目年齢は,ひと昔前の世代と比べると八掛けなどいわれます。

(60歳の人はかつての48歳,50歳の人はかつての40歳くらい)

 

古代中国人は,当時の過酷な生活環境や平均寿命を考慮すると,現代人の1.5倍〜2倍ぐらいの精神年齢,肉体年齢だったのではないでしょうか。

 

仮にそうだとすると,政は現代の20歳〜20代半ばに相当しますが,それにしても早熟で達観しすぎていることは,間違いありません。

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 <墓作りを命じる秦王・政〜漫画アクション2020/9/15号「達人伝」より〜>

 

さて,政は施策の3つ目として,呂不韋のことを,仲父(ちゅうほ)と呼ぶことにしました。

 

仲父とは,叔父と同様,父に次ぐ者として尊ぶという意味です。

 

呂不韋が政の実父であることは,自他共に認める隠然たる事実であり,あえて父に次ぐ者として尊ぶという政の意図は,皮肉と憎悪に満ちています。

  

自分の存在やその正当性に関わることは,アイデンティティに関わる重大な問題。

 

20代前半の頃,おもしろい出来事がありました。

ある日,母が父に「若い頃は,背の高い女とばかりつきあってたよね」と言い出したのです。

 

なぜ,母は父の元カノを知っている?

しかも,「ばかり」ということは,1人じゃなく複数?

いったい,父母や女性たちとの間に何があった!?

 

父は悪びれる様子もなく「まあ,好みだから仕方ないわな。わはは!」と答える始末。

 

両親は,もはや私を大人だと思って,平気でそのような会話をしたのでしょうが,私は本能的にとてつもなく不快な気分になりました。

 

父と母が一緒になっていなければ,今の私は生まれていなかった。

父が他の女性と一緒になっていれば,現在の私は存在しなかった。

 

ちょっとした偶然により,自分はこの世に存在しなかった可能性を知り,本能的な不安に襲われたのです。

 

蛇足ですが,私も背の高い女性は好きであり,血は争えません(笑)

  

政は,呂不韋のおかげで秦王になれたため疎かにはできない思いと,そのアイデンティティに関わる後ろめたさ,憎しみの感情が同居しており,後者の感情が勝った。

 

その結果,「おまえは父に次ぐ者ではあるが,父そのものではない」という「断絶宣言」を発したと考えられます。

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 <呂不韋に告げる秦王・政〜漫画アクション2020/9/15号「達人伝」より〜>

達人伝〜彼方の将・李牧〜

函谷関突入は果たせませんでしたが,荘丹,無名,庖丁の3人は,引き続き打倒・秦を目指して,心機一転を図ります。

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 <庖丁(左),荘丹(中央),無名(右)漫画アクション2020/9/15号「達人伝」より〜>

 

「北だ」「もっと北に行こう」

「かなたに行こう」「もっとかなたへ」

「もう一度 かなたから始めるんだ」

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 <かなたを目指す荘丹たち漫画アクション2020/9/15号「達人伝」より〜>

 

折られても挫けても決して屈せず,何度でも何度でも静かに立ち上がる姿勢。

王欣太先生の水墨画調のこの茫洋とした絵,静かな気と意志と希望が満ちていて本当に大好きです!

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 <再起を決意する荘丹たち漫画アクション2020/9/15号「達人伝」より〜>

 

そして,3人がやってきたのは,匈奴(きょうど)と対峙する趙の北辺。

 

中華大陸は,蛮族と呼ぶ周囲の民族から略奪を受け続けており,この春秋戦国時代も例外ではありません。

 

匈奴は,農耕に適さない過酷な大地に生きる,遊牧騎馬民族

一方の中華民族は,土地に定着して,農耕を営み食べ物や財産を蓄えていたので,匈奴にとって略奪の格好の対象。

 

この後の時代においても,匈奴はしばしば漢帝国を攻撃して苦しめており,戦闘民族としての優秀さは華人が対抗しがたいものがありました。

 

趙は秦の西側からの侵攻にさらされており,とりわけ,秦将・白起が侵攻してきた長平の戦いで40万人もの兵力を失い,匈奴との北部前線に大きな兵力を割くことはできません。

 

しかし,看過すれば匈奴は度々侵略してきて,超の国力は弱体化するため放置することもできない。

 

この前線任務は,極めて過酷なものだったでしょう。

 

モンゴルに近い北辺の大地は,夏は酷暑,冬は厳寒であり,機動性に優れる屈強な匈奴軍は,いつ侵攻してくるかわからない。

 

ひとたび迅速で屈強な匈奴軍が侵攻してくれば,それを正面から受け止めて撃破することは,極めて困難。

 

そのような過酷な環境で,何年間も任務についていれば,当然,その心身は風雪と苦労で厳しく鍛え抜かれ人相すら険しく変わることでしょう。 

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 <左右両翼に鋭い指示を出す趙将・李牧漫画アクション2020/9/15号「達人伝」より〜>

 

ところが!

李牧のこの変わらぬかわいらしさ,初々しさはいったい何なのでしょう?

 

思わず「めんこい!」(東北の方言でかわいいの意)と叫んでしまいました(笑)

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 <過酷な環境で初々しさを保つ李牧漫画アクション2020/9/15号「達人伝」より〜>

 

史実において,李牧は秦を何度も撃退した名将として,その名を残しています。

 

「キングダム」でもイケメンの強敵の知将として描かれていますが,「達人伝」のこの李牧のかわいらしさはいったいなぜなのでしょう!?

 

あまりに不思議に思ったので,その理由がどこかにあるのではないかと,史記」の「廉頗藺相如列伝」をつらつら読んでみました。

 

が,李牧が「守戦の名将」であったことはわかりましたが,容姿に関する記述は,見つけることができませんでした。

 

そもそも,なぜかわいいと感じるのか,その理由も不思議です。

 

じっと李牧を眺めて分析するに,男性でありながら女性的で中性的な雰囲気を醸し出している理由は,目,まつ毛,髪型,頬の赤らみの描き方によるものでしょうか?

  

そういえば,「蒼天航路」で王欣太先生の描いた諸葛亮孔明には従来のイメージを180度どころか,540度くらい転回するほどの衝撃を受けたものです(笑)

 

諸葛亮ほどではないにしろ,達人伝・李牧のイメージは,私の理解と想像をまったく超えています。

 

いったいなぜ,王欣太先生は李牧をこのようなビジュアルとキャラクターに設定したのでしょうか?

 

必ず,理由はあるはずです。

今後,その謎が解ける日が楽しみです。

達人伝〜まとめ〜

今回のタイトルは「彼方の将」,つまりキーパーソンは李牧。

 

信陵君の想いは荘丹たちを経て,どのように李牧へ受け継がれていくのでしょうか?

 

同じく信陵君のメッセージを受け取った龐煖,項燕,張耳,そして少年・邦(のちの劉邦)は,どのような行動を起こしていくのでしょうか?

 

次回,「第166話・断層の間に」に乞うご期待です! 

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 <信陵君の後を託された者たち〜漫画アクション2020/9/15号「達人伝」より〜>

 

前回のあらすじと感想はこちら!

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