ブックレビュー「黄金のアウトプット術」(成毛眞・著)

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皆さんは,日々アウトプットしていますか?
「アウトプットの必要性はわかるけど,なかなか……」と悩んでいませんか?
 
この本はタイトルのとおり,アウトプットの必要性とアウトプット術のノウハウをわかりやすく,おもしろく学べる一冊。
ちなみに今,私が書いているこの文章も,本書で紹介されている方法に則ってみました。けっこう使いやすいスタイルと感じました。
 

【この本を読んでほしい人】

以下の人におススメです。
 
・アウトプットに苦手意識がある人
・アウトプットしたいけれども,踏み出せない人
・今はインプットの時期,アウトプットはまだ先と思っている人
 

【本書の概要】

本書の構成は,概ね以下のとおりです。
 
①アウトプットの必要性
②「書く」アウトプットのコツ
③「話す」アウトプットのコツ
④「見た目」のアウトプットのコツ
⑤アウトプットを高めるインプットのコツ
⑥アウトプットを最大化するコツ
 
著者の成毛眞さんは,元・日本マイクロソフト株式会社の社長。
現在は,書評サイト「HONZ」の代表や,早稲田大学ビジネススクール客員教授を務めており,その豊富でユニークな経験に裏打ちされた様々なコツは,楽しみながら腹の底から唸らされます。
 
「インプットの時代はもう終わっている」
「インプットはもう,十分だ」
「アウトプットを意識的に行っているビジネスパーソンは極小だ」
「これからの時代,アウトプットをしながら生き残っていくためには,まず『書ける』ことが大前提になる」
 
そして本書は,「アウトプットを高めるコツ」に重点を置いており,「なぜ,アウトプットが必要なのか?」の大前提をさらっと書いていますが,これこそ見逃せません。
 
「アウトプットを意識すること,そして実際にアウトプットをすることは,インプットだけをしている大衆からの脱出を可能にする。大衆でいたい人には,アウトプットはすすめられない」
「(前略)サラリーマンは激減する。いつまでもサラリーマンではいられないのだ。サラリーマン失格と言われる日を待つのか,早々に自分から見切りをつけるのか,この差は大きい」
 
つまり,AIが発達し,働き方が大きく変革している時代において,アウトプットを磨くことこそが生き残る道なのです。
この本を手に取ってくれた読者は,今のうちからアウトプットを磨き,おもしろい仲間を増やし,楽しい社会をつくっていこう!との著者の願いを感じました。
 
5年後,10年後,あなたの仕事はありますか?