【高齢者の自動車事故報道を受けて】大好きだった車を父が手放した話

こんにちは。

のら猫のように生きるサラリーパーソン,「のらりーパーソン」きくっちです。

 

突然ですが,父(71歳)が車を手放しました。

最近の高齢者による自動車事故報道を受け,「自分も加害者になるかもしれない!」と懸念したためです。

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【目次】

【車が大好きな父】

父は若い時から車が大好き。

保険の代理店という仕事柄,車は必要経費であるという名目で多くの車を乗り換えてきました。

母が「また車を買いたい?いいかげんにして!今ので10台目でしょ!」と言えば,「いや,まだ9台目のはず……」といった具合です(笑)

 

「車を見れば経済力がわかる!」とか「ナメられないよう,しっかりした車に乗らなければダメだ!」とか,「車こそ男のステイタス!」という価値観を信じてきた人です。

車独特の空間も大好きで,日差しがあたたかい冬の日中など,車の中でポカポカ日向ぼっこをしながら昼寝するのもお気に入りでした。

【通院のため必要な車】

父は腎臓が悪く,人工透析のため車で週3回通院しています。

自宅から病院までバスで行けないことはないのですが,本数が少なく,いまいち使い勝手が悪い。

タクシーだと往復4,000円,月5〜6万円もかかることから,「通院のため車は必要!」と父は言い張ってきました。

【加齢や病気に伴うリスク増大の予兆】

もともと安全運転でマイペースの父ですが,ここ数年,駐車場でこすったりする自損事故を何回か起こしていました。

夜,暗くてよく見えなかったとか,雨で感覚がよくわからなかったとか言い訳をしますが,これまであまりそのような事故はなかったことを考えると,視力,聴力,車両感覚などが低下していたのだと思います。

 

また,最近は腎臓に加えて心臓の調子も悪く,人工透析を受けた後,気分が悪くて運転できず,運転代行に頼んで帰宅したこともありました。

高齢(といっても71歳ですが),腎臓,心臓と3つの不安要素が膨らんできていたのです。

【取り返しがつかない事故を起こす前に】

自損事故ならまだいいですが,誤って人を怪我させたり,死亡させてしまったら取り返しがつきません。

「1つの事故の陰には,30のヒヤリハットがある」と言われます。

「病気持ちの死にぞこないのじいさんが,前途ある若い人を死なせらた,生きていけないでしょ!人殺しよ,人殺し!私は人殺しの家族になりたくない!」と母がさんざん騒いで(苦笑),父もしぶしぶ同意しました。

 

タイミングよく,自宅から徒歩20分の病院で人工透析を受けられる見通しが立ったことも,車を手放す大きな後押しになりました。

一度決めたら行動が速い父は,さっさと数社から見積もりを取って,10日ほどで売却してしまいました。

【まとめ】

現在,父は心臓手術のため入院しています。

幸い手術は成功して,集中治療室で経過観察している状態ですが,帰宅してガランとした駐車場を見たら,生きがいを失ったようで少し気落ちするのではないかと少々心配です。

免許を返納するとタクシー料金が1割引になるそうで,まずは気持ちが変わらないうちにさっさと免許返納してもらい(笑),車に代わる楽しみを見つけてもらいたいと思います。

 

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